先輩職員の声 (特別養護老人ホーム香色苑・介護職員・女性・8年目)

投稿日:2022年07月12日

※本記事は、職員へのアンケートに基づいて行ったインタビューを再編成したものです。

 

 

 

 

 

 

 

――弘善会に就職してからのキャリアを教えてください。

 新卒で香色苑の調理員として採用になり4年勤めました。その後、香色苑の特養へ異動し介護職員として3年勤務しています。現在8年目になります。

 

――学生時代の思い出があれば教えて下さい。

 全寮制の学校で、学生生活を過ごしました。寮での生活が楽しくて学校のクラスマッチと同じように寮生の対抗戦があり、個人部門で優勝したのが思い出です。

 

――弘善会に就職しようと思ったきっかけは?

 パンやクッキーなどを作るのが楽しくて就職するなら調理の仕事を希望していたところ、先生から弘善会を紹介してもらいました。その昔、母が香色苑で働いていたこともあり、母いわく、職員同士の仲がよくて、働きやすい職場だと勧めてくれたのも就職する決め手になりました。

 

――5年目に厨房から特養へ異動していますが、これはどういった経緯だったのでしょう?

 自分を変えたいと思い、自ら異動の希望を出しました。香色苑の厨房は仲が良くて、特に困ることは無かったのですが、お客様である、ご利用者様とのコミュニケーションは限られます。それでも、わざわざ厨房までやって来て「美味しかったよ」と褒めていただくご利用者様もおられたのですが、もっとご利用者様の近くにいたいと思うようになったのが、就職して3年くらい経った頃でした。こう思い始めると挑戦したい気持ちが抑えられなくなり、気付けば介護長に相談していました。

 

――そうは言っても全く異なる部署への転向は勇気のいる決断だったと思うのですが?

 母が介護業界にいて興味はあったのですが、介護をやってみたいと強く感じるようになったのには別に理由がありました。厨房に外国出身で日本国籍を取得された方がおられました。その人も介護職になりたい希望のある方でしたが、日本語での記録が上手く出来ないという理由で介護職に就くことが出来ませんでした。私よりも、ずっと喋るのが上手で、明るくて、コミュニケーションをとるのも上手なのに介護職に就けない人がいる反面、喋るのが苦手で、自分から積極的にコミュニケーションを取るのも苦手、それでも挑戦しようと思えば出来る私。“自分を変えてでもチャレンジしたい!!”そう感じた瞬間、やってみたい気持ちが不安を上回っていました。

 

――あなたが考える、弘善会で働くことのメリットは何ですか?

 人間関係が凄くいいと思います。私が解らないことがあって質問した際、先輩はどんなに忙しくても手を止めて教えてくれました。また困っている時には優しくアドバイスしてくれます。このような経験は自分が教える立場になった時にも同じようにしたいと思える瞬間です。

 

――仕事をする上で大切にしていることはありますか?

 利用者様とのコミュニケーションです。そこは、調理員から介護職員に異動になる際、心に決めたことなので、一番大事にしているところです。

 

――今まで仕事をしていて、嬉しかったことを教えてください。

 何も食べることが出来なくなったご利用者様が、私が食事介助した際に、大好きだった小豆プリンを少しだけ召し上がって嬉しそうにしてくれた時の表情が忘れられません。

 

 

 

 

 

 

 

――あなたのストレス解消法を教えて下さい。

 姉妹が沖縄に住んでおり、コロナ禍以前は年に2回、沖縄旅行に出かけていました。沖縄では、離島に行ったりしました。またコロナ禍以前はライブにも通っていましたが、今は旅行もライブも行けないので、大好きな関ジャニのDVD観賞がストレス解消になっています。

 

――今後の目標はありますか?

 今年度、介護福祉士の試験に臨みます。資格を取得して、さらなる介護技術の習得と向上を目指したいと考えています。

 

――最後に求職者の皆様へメッセージをお願いします。

 香色苑は職員間の人間関係もよく、働きやすい職場です。こんな私達と一緒に働いてみませんか?

 

(取材担当者より)

 もの静かな印象通りインタビュー直前、介護主任に「(主任も)一緒にインタビュー受けて下さいよ。」と恥ずかしそうに取材を受けてくれました。「なんでよ!?あなたのインタビューなんだから(笑)」と主任が諭す場面からこの取材は始まりました。

取材終了後、主任にもスタッフの良いところを聞いてみました。喋るのが苦手だと本文中にもありますが、その分、観察力に優れていて利用者の気持ちを汲み取るのに長けているのだそうで、主任いわく『貴重な職員』との言葉がありました。表立っては出さないけれど、常にお年寄りが喜ぶことを考えている人、自分から発信することは少ないが、ご利用者様についての意見を求めると的確な返事が返ってくるのだそうで、ここだけ切り取っても、よくご利用者様をみていることが解るエピソードです。

本人がいうように決してお喋り上手ではありませんが、介護に関する考えはプロ意識の高さを感じ、取材担当者としても同じ弘善会の同僚として刺激を受けました。香色苑から「この職員、取材してよ。」と言われたのも納得です。(香色苑から「ウチには、彼女のほかにも、いい子、沢山いるよ。」との話があったことも付け加えさせていただきます。)

写真に写るのは苦手だというスタッフ。「取材も写真も嫌々、受けてくれたのでは?」と質問した取材担当者。「大丈夫です。」と言いつつ、早く取材も写真撮影も終わって欲しそうなスタッフ。「ご利用者様と一緒なら」と許可をいただき、この度のUPとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと恥ずかしがりやで、おしゃべりが苦手、それでも介護に関する話になるとプロであることを学ばせていただいた取材となりました。

(取材は20226月のもの)


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