先輩職員の声 (児童養護施設讃岐学園・児童指導員・男性・3年目)

投稿日:2018年04月27日

※本記事は、職員へのアンケートに基づいて行ったインタビューを再構成したものです。

――弘善会に就職してからのキャリアを教えてください。
中途採用で弘善会・讃岐学園に入職して現在3年目です。1年目は幼児寮で勤務、2年目からは小学生以上が生活する学童寮の男子フロアを担当しています。

――今までの経歴(職歴)について教えてください。讃岐学園スタッフ
大学を出て警備会社に13年勤めた後、介護職員初任者研修を修了して、障害者支援施設でヘルパーとして3年間勤務しました。

――弘善会に就職しようと思ったきっかけは何ですか?
小さい頃から友達の面倒を見る機会が多く、養護学級の子と一緒に過ごすこともよくありました。大学では教員免許を取得し、子どもとかかわる仕事がしたいと思っていましたが、就職活動では求人がなかなか見つからず、しばらくサラリーマンとして働いていました。その後、資格を取って障害者支援施設で働いていた時、知人から讃岐学園の求人が出ていることを教えられ、また違った形で子どもたちとかかわりたいと考えて転職を決めました。

――あなたが考える、弘善会で働くことのメリットは何ですか?
福利厚生がしっかりしているところです。休日はある程度希望できますし、女性職員は皆さん育児休暇をきちんと取れています。他にも職員旅行や歓送迎会、暑気払いのビアガーデンで職員間の親睦を深めたり、研修体制も充実しているので、安心して働き続けることができます。
休日といえば、昨年(2017年)のえひめ国体で、相撲競技の審判員として手伝いに行かなければならなくなった時も、連休を認めていただけたので本当に助かりました。

――今まで仕事をしてきて、嬉しかったことを教えてください。
担当している小学生の子が相撲をやっていて、身体は小さいのにとにかく負けん気が強い。公式試合ではなかなか勝てなかったのですが、昨年とうとう初勝利した時には本当に嬉しかったです。子どもが施設や学校以外で、スポーツを通じて親睦を深める機会は意外と少ないので、こういう経験が彼らの成長に役立っていると思うと嬉しいですね。
今年、中学を卒業した子が高校入試に合格した時も大喜びしました。受験期もずっと見てきたので、発表の日はハラハラドキドキでしたが、合格がわかった時は自分のことのように本当に嬉しかった。入学式に同行させてもらった際には、たまたま自分の高校時代の恩師に再会することがあって、安心して子どもをお願いすることができました。

――あなたが大切にしていること・ものは何ですか?
プライベートの時間と、友達です。特にこの仕事では、オンとオフの切り替えをきっちりやることが大事だと思います。
子どもと接する時には、上から目線になったり、感情的になってしまわないよう、入職時に渡されたカードを常に携帯して、自分のことばや行動を顧みるようにしています。
(画像:手帳に入っていたカードを見せてもらいました。表面には法人の理念《済世利人》と基本方針、裏面には「子どものとかかわりを振り返ってみよう」という具体的な9つの項目が書かれています)

――あなたのストレス解消法は何ですか?
大声でカラオケを歌ったり、たくさん食べること。カラオケの十八番はゴスペラーズの『ひとり』です(笑)。あとは釣りに出かけることですね。オンオフの切り替えがしっかりできますし、釣果があればさらに嬉しい。このあいだはこんな大物が釣れました(スマホの画像を見せてもらうと、約30cmの立派なメバル)。実家が飲食店なので、釣った魚はときどきそこで出しています。

――今後の目標は何ですか?
子どもたちが讃岐学園での暮らしを通して、あいさつの意味や仲間意識といった当たり前のことを理解して、社会性と協調性を身につけてもらいたい。それを彼らが自分自身で見つけられるよう、安心・安全に、楽しく過ごせる環境を作っていくのが自分たちの役目だと思っています。そのためにこれだけの人間がかかわっているわけですから、全員が子どもたちの気持ちに応えられるよう、誠実で信頼される大人でありたいです。

――求職者のみなさんへメッセージをどうぞ。
男女とも仲が良く人間関係の良い職場で、福利厚生がしっかりしています。児童養護施設と高齢者介護施設もある大きな法人なので、安心して働くことができますよ。

(取材担当者より)
小学校からずっと相撲を続けてきて、公認審判員の資格もあるという、異色の経歴を持つ讃岐学園のスタッフです。大柄で、失礼ながら一見ちょっといかつい雰囲気の体育会系ですが、話を聞いていると、子どもの成長を優しく見守りつつ力強くサポートする、まさに「親方肌」な人柄がとてもよく伝わってきました。

職場評価で福利厚生の満足度が高いのは、制度だけでなく、本人も強調する「オンとオフの切り替えはきっちりやる」という明確な意識があるからだと思います。だらだらと無難に仕事を受け流すのではなく、休む時は充分休んで英気を養い、また真正面からしっかり取り組むという姿勢は、本格的なスポーツ経験者ならではの仕事との向き合い方なのかもしれません。

学校の授業の印象だけで、運動を苦手にしてしまう子どもたちは少なくないと思います。これからも讃岐学園で、スポーツの純粋な面白さと達成感をぜひ味わわせてあげてください。
(注:本記事は2018年4月取材時点での内容です)


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