先輩職員の声 (児童養護施設讃岐学園・児童指導員・男性・5年目)

投稿日:2018年04月21日

※本記事は、職員へのアンケートに基づいて行ったインタビューを再構成したものです。

――弘善会に就職してからのキャリアを教えてください。
大学卒業後、新卒で弘善会に入職して現在5年目です。幼児寮で4年間勤務した後、現在は幼児から高校生までが暮らす小規模グループケア施設を担当しています。

――学生時代は何をしていましたか?讃岐学園スタッフ
大学では福祉について学んでいました。在学中は放課後等デイサービスで、発達障害のある子どもたちの学習支援や、一緒に遊ぶアルバイトにも従事していました。

――弘善会に就職しようと思ったきっかけは何ですか?
大学の実習先が讃岐学園でした。その後も学園祭りにボランティアとして参加させてもらったことを通じて、ここに就職を希望していました。ただ、就職活動を始めた頃は新卒の求人がなく、あきらめて一般企業の求人に応募して内定をもらっていたんです。ところが、その後になって讃岐学園の新卒求人が出たことを知り、急いで応募したところ採用が決まりました。先に内定をもらっていた会社には事情を説明し、頭を下げて辞退させていただきました。

――あなたが考える、弘善会で働くことのメリットは何ですか?
今はまだ独身ですが、子どもとの向き合い方を真剣に考えたり、細かな家事仕事をこなしたりと、日々の業務を通じて得たものが、将来自分自身が子どもを持った時にも間違いなく役に立つだろうということです。子どもたちと毎日の生活を共にすることで、自分自身の成長も振り返って実感できると思います。

――今まで仕事をしてきて、嬉しかったことを教えてください。
初めのうちは単語しか発せなかった子が会話をできるようになったり、自転車に乗れるようになったことなど、子どもの成長や変化を目の当たりにできたことです。

――仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
仕事を後回しにして溜め込まないこと。書類作成の業務は少なくないし、得意分野ばかりでもありませんから。ただ、書類仕事では他の職員や先輩方が書いた目標や記録が見られるので、とても勉強になります。
それから、児童養護施設の職員は親の役割の一部を担うことはできても、決して親そのものにはなれません。その微妙なところで子どもとのかかわりに戸惑うこともありますが、あれこれ悩まずに「何事も経験!」と前向きに考えようという、上司からいただいたアドバイスを大事にしています。

――あなたのストレス解消法は何ですか?
旅行に行ったり、買い物に出かけたり、食事に行ったりすること。休日もだいたいそんな感じで過ごしています。

――今後の目標は何ですか?
これからも子どもと一緒に成長していきたいと思っています。

――求職者のみなさんへメッセージをどうぞ。
業務がそのまま自分自身のスキルアップにつながるし、子どもの成長をリアルタイムで見ることができるので、本当にやりがいのある職場です!

(取材担当者より)
先輩職員紹介ブログでは初めてとなる、児童養護施設で働くスタッフのご紹介です。子どもと高齢者という違いの他に、処遇スタッフがどんな意識を持って働いているのかを楽しみにしてインタビューに臨みました。

いざインタビューが始まると、柔和で人懐っこそうな第一印象のとおり、こちらの初歩的な質問にもにこやかに、的確に答えてくれました。20代独身男性ながら、既にお父さんとお母さんの両方を難なくこなせそうな雰囲気(家事も得意!)。その一方で、さまざまな事情からここで暮らしている子どもたちに対しては、「親そのものにはなれない」という、当然ながらも冷徹な立場を明言するあたり、単なる「優しくていい人」ではなく、明確な職業意識を持ったプロであることがうかがえます。自分の役割をしっかり自覚した上で、子どもとのかかわりを真剣に考える姿がとても印象的でした。

就職のきっかけもなかなかにドラマティックで、まさに「ご縁があった」としか思えないエピソードを教えてもらいました。児童養護施設は人材募集のタイミングが不定ですが、どうぞ気長に讃岐学園ホームページFacebookをチェックしてみてください。各種ボランティアも随時募集中です。
(注:本記事は2018年4月取材時点での内容です)


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