先輩職員の声 (児童養護施設讃岐学園・保育士・女性・4年目)

投稿日:2022年04月27日

※本記事は、職員へのアンケートに基づいて行ったインタビューを再編成したものです。

 

 

 

 

 

 

 

――弘善会に就職する前と就職後のキャリアを教えてください。  

学生時代、貧困を考える場として子ども食堂への寄付のため地域のバザーなどに参加していました。学校で保育士資格を取得し、学園に就職しました。就職して4年目、現在1F北グループを担当しています。

――弘善会に就職しようと思ったきっかけは?  

学生時代の友人が施設の出身者で、児童施設というものがあることを知り興味を持つようになりました。  

――保育学科卒業とのことですが、保育園への就職が多い中、児童施設へ就職することに不安はありませんでしたか?  

就職に際して不安はなかったのですが、保育資格を持って就職したのに、最初に担当したのが小学生から高校生の子どもがいるフロアで、どう接して良いのか解らず、そっちの方が不安でした。

――どのようにして、その問題を解決したのでしょうか?  

今でも解決していないです(笑)時間が過ぎて今に至っている感じです。

――笑っていますが、大変な想いもされたのでは?  

大変でした(笑)信頼関係を築くのが本当に大変で、送迎ひとつ取っても、私が運転する車に乗ってくれないんです。そんな時はとことん話し合いをしたり、手紙を渡したり、時には周りの人にも助けてもらい、ちょっとずつ前進している感じです。私の場合、就職後3年間異動がなく、ずっと同じフロアの子どもたちといられたことも少しずつ前進していると感じる要因かもしれません。

――弘善会で働くメリットは?

希望公休が取りやすいことです。私だけでなく、フロアの職員が公休希望を出すのでシフト組むリーダーさんは大変だと思うのですが、それでも希望した日に休みを入れてくれるのはありがたいです。

――休み(特に希望公休)の過ごし方を教えて下さい?  

趣味に没頭する時間に使っています。

――差し支えなければ、どんな趣味で、どんな時間の使い方なのか、教えてもらえますか?  

エー、これ言っていいのかなぁ(笑)TVゲーム(モンハン)です。パーティープレイ中心のゲームなので、友達とプレイする日と時間を合わせやっています。最長で24時間、夜始めて、気が付けば次の日の夜なんて事もありました。達成感もあるし、時間を忘れるくらい、休みを有効に使わせてもらっています。

――今まで仕事をしていて、嬉しかったことを教えてください。  

子どもと一緒になって「前はこうだったよね。」等と過去を振り返ることが出来る時が、その子の成長を実感できて嬉しい瞬間です。

――仕事をする上で大切にしていることはありますか?  

自分の芯を持つことです。就職前と今では精神的に鍛えられ強くなったと思います。もう、芯だけでなく、我も強くなって、周り(友達)からも「変わったね。」と言われるようになりました。そういう意味で学園に就職して自分を鍛えてもらえた点は良かったです。

――鍛えてもらった部分を、もう少し詳しく教えて下さい。  

子どもは表現がストレートなので、自分の気付かないことを直球で指摘してくれます。これに最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、子どもなりの考えや表現は、私に新しい発見をもたらせてくれ、得られるものが大きいと感じています。、辛いこともありますが、自分を成長させてもらえるところが、仕事のやりがいに繋がっているのは間違いありません。

――今後の目標は何ですか?  

児童福祉の制度をもっと知りたいと考えていて、現在社会福祉士の資格取得のため勉強しています。資格を取得することによって学園での仕事に活かせればと考えています。

――最後に求職者の皆様へメッセージをお願いします。  

讃岐学園は職員同士の助け合いがあり、困ったことや質問に対しても親身になってアドバイスをしてくれる先輩が多い職場です。子どもとの信頼関係の構築は大変な面もありますが、それ以上に子どもや職員間の絆を感じることの出来る職場です。

 

 

 

 

 

 

 

(取材担当者より)   

 就職に際して「求人票の賞与欄を見た気がします。」とは本人談。これは以前、先輩職員の声でケアマネも言っていたことですが、プロになる以上、お金で自分の評価値を探るのは決して悪いことではありません。むしろ堂々とこの発言が出来るスタッフは、しっかり者で芯がある印象を受けました。
 インタビュー中、大変な事を聞いた際、未だに解決していないと回答がありましたが、大変さもひとつクリアすると、また新たな問題が浮上するのだそうで、現在の大変なことは、卒園後の子どもたちの将来について本人と話し合い、考える時、その責任の重さを痛感するのだそうです。  
 またコミュニケーションや信頼関係の構築について質問の中で冗談が言い合えるようになるまでに2年くらいかかったそうで「この仕事は、2年間は我慢だと思います。」と本人。「勤務が一定じゃないので体力的なしんどさもありますが、職員会などで職員同士、話合う際、同じような悩みを他の職員から聞く事があり、『悩んでいるのが自分だけじゃない』と感じたり、様々なアイデアを時に話し合い、時にアドバイスを貰い助け合えるのが、讃岐学園の強み。」であると語ってくれました。  
 休日(希望公休)の過ごし方について、「ゲームとかじゃなく、(書きやすい)表向きの趣味の方がいいですか?」と記事を書く取材担当者を気遣ってくれた芯と優しさを併せ持つ4年目のスタッフです。

(取材は2022年4月のもの)

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